新人エンジニアにオススメしたいプログラミング学習の方法

当連載では未経験者に向けてエンジニアとして働くために必要なことを解説しています。IT業界の基礎的な知識やエンジニアとして就職する方法などについて解説しています。前回までにエンジニアとして働くまでに必要だと思えることを解説してきました。

さて、今回の記事ではエンジニアとして働けるようになった「未経験者の新人」向けのプログラミング学習方法を紹介していきます。プログラミングは難しいので根気よく続ける必要がありますが、継続的な学習を続けることで「ある程度」までは身につくと考えています。

新卒・未経験のプログラミング学習法

晴れて企業で働くことができるようになった新人エンジニアにとっては、IT業界でやることなすことがすべて新鮮に感じることと思います。特にプログラミングについては、未経験者であればかなり難しく感じる人もいるはずです。「こんなの身につかないかも」と不安になる人も多く出てくるかもしれません。

この記事で伝えたいのはプログラミング未経験でエンジニアとして採用された場合に、どんな感じでプログラミング学習をしていくべきか、という点をまとめていきます。未経験からキャリアをスタートさせてエンジニアとして「仕事ができるレベル」になるためには、一体どんな勉強をすればいいのか。そんな疑問に対する回答をまとめます。

1.研修にちゃんと取り組む

未経験者の新人にとって最も重要であると断言できるのは、研修にはちゃんと取り組みましょうということです。IT業界に就職した場合、新卒であれば研修期間も確保されているはずです。未経験者がいきなり技術的な案件に参画することは難しいので準備はさせてくれるはずです。

新人研修中に取り上げられるプログラミングの概念や技術はちゃんと身に付けることに専念しましょう。多くの場合は問題を解きながら文法を学習していき、最終的に簡単なアプリ開発をするような研修になると思います。特に重要になるのが「基礎中の基礎」ともいえる「文法」です。特に処理の基本となる「分岐」や「繰り返し」は押さえましょう。

基本中の基本といえるトピックをマスターしなければ、エンジニアとして失格になってしまいますし、仕事のレベルには到達できません。新人研修で難しいと感じて挫折してしまうようでは、アプリ開発のエンジニアとしての活躍は難しいと考えてください。インフラエンジニアといったキャリアを進むことになるかもしれません。

2.研修の復習をちゃんとする

「新人研修をしっかりと受けよう」という話をしたのが前の内容でした。次に重要なのは「新人研修の復習をすること」です。新人研修で習う内容は「基礎中の基礎」ですので、この期間に習った内容はしっかりと理解しておく必要があります。

「」を読んで新人研修のカリキュラムに重点をおいて就職活動をした場合は特にです。新人研修のカリキュラムがしっかりしている、というのは業務に必要だと言える内容が盛り込まれているということですので、新人研修の内容がベースラインになると考えてください。

新人として現場に入ると「テスター」と呼ばれるポジションで最初の現場に入ることが多いです。「テスター」というポジションでは、アプリケーションのテストを行っていく役割になるため、どうしてもプログラミングに触れる機会が減っていきます。

エンジニアになって最初のうちはコーディングができないことが多くなるため、未経験者はプログラミングを忘れてしまうこともあります。そうならないためには新人研修の内容を定期的に見直しておくのが望ましいですよね。常に復習する必要はないと思いますが、時間のある時に少しづつ見直してく必要はあります。

3.ITに興味を持って調べる

3つ目に解説したいのは「IT業界に興味を持とう」ということです。IT業界は移り変わりが激しく、新しい技術が生まれては廃れていきます。そんな日々動きのある世界で生き残るためには「興味を持つ」ということが大事になります。IT業界に関するニュース、動向などを気にするだけでも十分です。

例えは、流行りのプログラミング言語、新しく生まれた言語、流行のフレームワークなど調べることはありますよね。英語が得意な人は海外のニュースを読んでみたり、YouTubeでIT業界のトレンドを解説したり、コーディングスキルを解説している動画を視聴したりするのも良いです。

筆者自身は技術書を読んだりTwitter()を使ってエンジニアのツイートに触れたりしています。Twitterはニュースだけでなく、他のエンジニアの考えなどを知ることができるので、ITに関連する内容を知るにはオススメのサービスです。すでにTwitterアカウントを持っている人は、Twitterでエンジニアをフォローするなどして、情報に触れてみてください。有益な情報が意外と集まってきますよ。

4.他の言語の学習もしてみる

新人研修をきちんと取り組んで、復習も定期的に行っているのなら、「新しい言語」の習得に取り組んでみるのも効果的です。新しい言語を学ぶことで、研修の時とは違った視点からプログラミングを理解することができます。例えば以下のようなポイントです。

  • 言語による特性の違い
  • コーディングのしやすさ
  • 自分の好き・嫌い

同時に全く特性の違う言語に取り組むのも楽しいですね。サーバサイド系の言語をやっているのならばフロントサイド、Web系言語ならアプリ系やゲーム系の言語などを試してみると刺激を得ることができます。新しい言語に取り組むなら、元手をかけずに始めると負担が少ないのでオススメです。私は「Udemy」というサービスでプログラミング学習の講座を購入しています。

日本人だけでなく、外国人のコースも購入できるのが面白く、英語でプログラミングを学ぶのも違った楽しみが生まれます!教材がしっかりしているので、本格的なプログラミング学習が簡単にできるのが魅力ですね。他にも「Progate」や「ドットインストール」など、インターネット上でプログラミングを学べるサイトも増えているので、あなたにあった学習サイトを探してみてください。

エンジニアなら継続学習が必須

新卒・未経験者がエンジニアに必要な勉強方法について書いてみました。ここで紹介した内容は筆者自身が取り組んできた、また未だに取り組んでいることでもあります。実際、筆者はエンジニアになって新人研修が終わったあと、「TECH::CAMP」というプログラミングスクールに自費で参加して、「Ruby」というプログラミング言語を学んでみました。

新人研修ではC#というプログラミング言語をやっていたので、新鮮な気持ちになった反面、どんなプログラミング言語でも「根っことなる部分」は同じであるという発見もすることができました。こうした経験はエンジニアとして仕事をする中で、プログラミングに対する自信を与えてくれるようになったのです。

このように、興味を持って取り組んでいくことが、新人・未経験でも「仕事のできるエンジニア」に必要なことだと思っています。未経験でエンジニアとして採用された人は、ここで紹介した学習方法を少しでも継続できるように頑張ってみてください。