子どもをプログラミング教室に通わせるのは「意味がない」のか?

学校教育にプログラミング教育が必修化されたことから、年々、プログラミング教育に対する興味・関心が高まっているのを感じています。2025年には大学共通入試テスト(センター試験)にも「情報」が追加されることが決定しています。

そのため世間的にプログラミング教室として外部の教育機関を利用することを考えているかもしれません。

しかし、いろいろと世の中の意見を調べてみると、「プログラミング教室は無駄、意味ない」といった意見が出てくることもあります。この記事では、本当に「プログラミング教室に通うことは無駄なのか?」を考えていきたいと思います。

プログラミング教育が無駄といわれる理由

プログラミング教育が「無駄」「意味がない」と言われる背景を考えてみます。世間一般的に言われているのは以下の事柄が代表的な意見だと思います。

  • 動画や書籍で独学することが出来るから
  • 学校での内容は大したことがないから
  • プログラミング教室の受講料が高いから

動画や書籍で独学することが出来るから

これは確かに正しい意見です。プログラミングに関する知見はインターネットで調べたり、書籍を購入することで得ることが出来ます。実際、素晴らしい内容のものが、たくさん出回っているという事実もあります。

しかし、小学生が経験のないプログラミングの書籍を読んで、自ら取り組めるのでしょうか?

保護者にとってパソコンが得意でない場合、子どもに聞かれて答えられないことも多いかもしれません。学習環境が整っていない場合、プログラミングを独学するのは、正直に言って「大人でも大変なこと」なのです。

確かにかなり努力をすれば独学も可能です。しかしながら、子どもにとっては「質問できる環境」が整っている方が学習に専念しやすく、迷っても正解に導いてくれる先生がいる方が楽しく学べると思います。

自分で調べて、迷いながらプログラミングを身に付けるのは大人になってからでも十分です。

学校での内容は大したことがないから

2020年度に必修化された小学校での主な目的は以下の2点になります。

  • プログラミング的な「論理的思考力」を身に付けること
  • コンピューターが身の回りで活用されていると知ること

これらを身に付けるためとしても、現状の必修化のカリキュラムでは大したことを行う訳ではありません。小学校におけるプログラミング教育については以下で解説していますのでチェックしてみてください。

また「プログラミング」という教科が新設されるわけでもないため、「プログラミング教室よりも、塾に通わせたい」と思うでしょう。「子供の将来」が学校教育での成功とすれば、プログラミング教室は必要ありません。

プログラミング教室の受講料が高いから

「プログラミング教室の受講料が高い」ことも、プログラミング教育に通わせる意味がない理由としては十分です。実際のところ、大手のプログラミング教室では月2コマで1万円を超えるとこも多いです。もちろん、料金に応じて質が伴っていれば納得できるかもしれません。

しかしながら、現実的に考えてムズカシイと思っています。

なぜなら「IT人材が不足しており、まともにプログラミングを教えられる人が圧倒的に少ない」からです。教室によっては外部の動画教材だけ使用して、プログラミングをやったことがない大学生や先生が講師となって「プログラミングを教える」ことが多いからです。

単にプログラミングを学ぶような内容では「プログラミング教室は高い」と言われるのも仕方ないと思います。この点については、納得のいくまでプログラミング教室を選ぶことが非常に重要で、それによって学びの質も変わってくるということに他なりません。

プログラミング教室に通うことは無駄ではない

プログラミング教室に通うことは無駄といわれる理由を考えてみました。確かに一理あるなと思う内容です。

しかしながら、プログラミング教室で習う内容・プログラミング教室で得られるスキルを知っておけば、無駄ではないと思うかもしれません。そもそもプログラミング教室で習う内容は「プログラミングの専門的な知識」ではありません。

将来的に専門的な技術を学ぶかもしれませんが、それはまだ先の話です。

プログラミング教育は「論理的思考力」や「問題解決力」、また「想像・創造力」を育成することが目的であり、プログラミングを使って能動的に学ぶことが最重要になります。プログラミング教育の重要性は以下の記事を参考にしてください。

いまや「プログラミング」は将来において必須なスキルであり、プログラミング的な発想や、ITに対する一定の知識が求められる未来は必ずやって来ます。

プログラミングは確かに教科ではありません。しかし、それは「教科」としてプログラミングをとらえているからであり、「教育」および「スキル」といった、より汎用的な知性・能力の育成を考えた意見ではないかもしれません。

「プログラミング教育」というのは未来に備えた「投資」と言えるのです。

まとめ

世間一般的に「プログラミング教育やプログラミング教室は無駄」という意見は確かに出ています。しかしながら、それ以上にプログラミングで得られる能力は、未来に対する重要な備えになっていくと思っています。

また、その際には「プログラミングの知識を有した先生がいるかどうか」が重要になります。

プログラミングを「ちゃんと」教えることができるのは、一定の知識や経験を有しているものだと思っているからです。奈良市を拠点にする TECH LAB は、現役のエンジニアが運営しているため、知識や経験については申し分ありません。

「プログラミング教室は無駄」という意見に踊らされず、より先の未来のことを見据えて判断するべきだと思います。その際は、無料体験などを利用して「納得できるプログラミング教室」を選ぶことが重要です。