C#でアプリケーションを構築していく中で、これまで習ったクラスなどを適宜追加していく必要があると思います。「継承」などもあわせてクラス構成を考えて実装を進めていくことでしょう。
本来はクラスなどを追加する場合は、新しいファイルを作成して、しかるべきフォルダ内に収めるのがお作法です。この記事ではC#のプロジェクトフォルダに新規のフォルダとファイルを追加する方法を解説していきます。
クラスを作成する場合は必須事項であり、アプリケーション構築を進める中で肥大化していくクラスなどを関連付けて整理するために必要です。
フォルダを追加する方法
それではフォルダを追加する方法から紹介していきます。基本的にファイルをまとめる為のフォルダを作成し、そのあとに必要に応じてファイルを追加していくのが基本です。
新規のコンソールアプリケーションを作成してください。今回はアプリケーション名を「App15」としています。アプリケーションが作成されたら以下のようになっていると思います。
右側に注目すると「ソリューションエクスプローラー」というものが表示され、ソリューションの構成を見ることができます。これまではソリューションエクスプローラーにある「Program.cs」にコードを記述してきました。
フォルダを追加するには「App15」と書かれた箇所を使用します。
「App15」と書かれている箇所を右クリックするとコンテキストメニューを開くことができます。その中に「追加」というメニューがありますので、カーソルを「追加」の位置まで持ってきてください。するとサブメニューが表示されます。
「新しいフォルダー」というメニューが存在するので、それをクリックしてください。するとソリューションエクスプローラー内に新しいフォルダーが作成されます。
「新しいフォルダー」をクリックすると、ソリューションエクスプローラーに新規のフォルダが追加されたことが分かります。
後はフォルダ名を編集するだけです。フォルダ名を編集するには新規で作成されたフォルダを右クリックすると「名前の変更」と書かれたメニューがあります。
クリックすると名称の変更が可能となります。今回は「Classes」としました。基本的にクラスを追加する時に使うので、暫定的ではありますが、いったんはこれで決定としたいと思います。
以上でプロジェクトに新しいフォルダを追加する方法の解説が完了です。基本的にクラスを追加するときは、新規のファイルを追加していくので、意味のあるまとまりでフォルダを作成してまとめることが重要になります。
ファイルを追加する方法
それではフォルダの次にファイルを追加する方法を解説していきます。ファイルを追加するにはフォルダを追加するのと似ているので、さほど問題にはならないと思います。
先ほど追加したフォルダ「Classes」を選択した状態で右クリックして、コンテキストメニューを開きます。すると「追加」が先ほどと同様に表示されるので、そこから「新しい項目」を選択します。
すると「新しい項目」という画面が開きます。ここで追加したいファイルを選択することができます。
今回はC#の新規のファイルですが追加するのはクラスになります。したがって「クラス」を選択して追加したいクラス名を「名前」の項目に設定します。下の画像では、まだ編集していない状態です。
今回はクラス名を「Person」としたいと思いますので、「Person.cs」となるように「名前」の項目を編集してください。以下のようになっていればOKです。
この状態で右下の「追加」ボタンを押下すると新しいファイルが作成され、「Classes」フォルダ内に「Person.cs」が作成されます。この「.cs」という拡張子はC#特有のファイルであり、C#としてコンパイル対象となるファイルになる識別子です。
ソリューションエクスプローラーを見て上記のようになっていれば正しくファイルが追加されています。「Person.cs」ファイルを開くと以下のようになっていると思います。
こうなっていれば正しくファイルが追加されています。ここから先はこれまでと同様のクラスの使い方となりますので、以降の記事で解説していきます。これからはクラスを作成する場合は新規ファイルで作成しますので、この方法はきちっと覚えておいてください。
フォルダ・ファイルで整理する
以上、C#のプロジェクトファイルにフォルダとファイルを追加する方法を紹介しました。この方法はプログラミングを学んでいく中で必ず覚えなければならない内容になりますので、しっかりと復習しておきましょう。
基本的にクラスなどは、個別のファイルで作成するのが基本ですので、これまでのようにProgram.csにクラスを記述せずにファイルを分けていきましょう。
また、フォルダも意味のあるファイルのまとまりを作るために重要な役割をしています。今回はクラスをまとめる為に「Classes」としてみました。このようにしてファイルを整理する癖を付けておくとよいと思います