「インフラエンジニアに必要な資格ってなんだろう?」
このような疑問を持ったことはありませんか?
インフラエンジニアにとって資格は必須ではありませんが、できれば資格は取得すべきです。資格を取得すればスキルアップにつながり、さらに先のキャリアパスが見えてくるからです。
この記事では、「インフラエンジニアに必要な資格5選」と題してインフラエンジニアが取得すべき資格についてご紹介します。もし資格取得に興味を持ったときには、ぜひチャレンジしてみてください。
インフラエンジニアに必要な資格5選
インフラエンジニアが取得すべき資格は以下の5つです。
- 応用情報技術者試験(AP)
- CCNA・CCNP
- LPIC・LinuC
- Oracle Master(Bronze・Silver)
- AWS認定資格(SAA)
それぞれの資格について解説します。
応用情報技術者試験(AP)
「応用情報処理技術者試験」はIPA(情報処理推進機構)が提供する試験で、ITに関する全般的な知識が問われます。試験範囲はコンピューターの基礎知識、アルゴリズム、開発手法、ネットワーク、サーバー、IT戦略など多岐に渡り、エンジニアにとっては登竜門ともいえる資格です。インフラエンジニアの基礎を固める意味でも、この資格の取得を強くおすすめします。
公式ホームページ:応用情報技術者試験(AP)
CCNA・CCNP
「CCNA」「CCNP」はシスコシステムズが提供しているネットワーク資格試験です。シスコシステムズはネットワーク機器ベンダーの中では最大手で、業界標準ともいえる権威性を持っているため、「CCNA」「CCNP」の取得はネットワークに関するスキルを身につけるうえでは必須です。
「CCNA」はネットワークの基礎知識、「CCNP」はネットワークの設計、構築、運用に関する全般的な知識が問われます。「CCNP」が取得できれば実務レベルのスキルが身についたといえるでしょう。
公式ホームページ:CCNA 認定
公式ホームページ:CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム
LPIC・LinuC
「LPIC」「LinuC」はLinuxサーバーに関する資格です。Level 1からLevel 3まであり、Level 2が習得できれば実務レベルと同等の知識が身についているといえます。インフラエンジニアにとってLinuxサーバーの操作は必須なので、ぜひ取得したい資格です。
Oracle Master(Bronze・Silver)
「Oracle Master」はデータベースに関する試験で、データベース最大手のOracle社から提供されています。資格は「Bronze」、「Silver」、「Gold」、「Platinum」の4種類あり、インフラエンジニアの場合は、「Silver」が取得できれば運用業務に必要なレベルのスキルが身につきます。もし、設計や構築を担当するのであれば「Gold」取得を目指しましょう。
公式ホームページ:Oracle Master
AWS認定資格(SAA)
「AWS認定資格」はAWSが提供するクラウドサービスに関する資格です。この資格はクラウドエンジニア向けの資格ではあるものの、インフラ構成全体を理解するために取得することをおすすめします。もし余力があればぜひとも挑戦してみてください。
公式ホームページ:AWS Certified Solutions Architect – Associate
インフラエンジニアに必要なスキルや知識
ここであらためてインフラエンジニアに必要なスキルについて整理します。
インフラエンジニアになるためには、ネットワーク、OS、データベース、ミドルウェアなどひととおりの知識が必要です。このような技術的な知識をもとに設計、構築、運用を行うスキルが求められます。
そのほかにも、プログラミングの知識が役に立つこともあります。
インフラ基盤を運用する場合、LinuxサーバーであればCシェル、WindowsサーバーであればPowerShellといったスクリプトを使用して運用を自動化することが多いからです。
本格的なプログラミングスキルは必要ないものの、スクリプトを作成できるインフラエンジニアは案外少ないため、プログラミングスキルがあるだけで周囲からは頼られます。意外に思うかもしれませんが、学校やプログラミングスクールで学んだことがこのような場面で活かせます。
インフラエンジニアに必要な資格を取得する勉強方法
インフラエンジニアに必要な資格を取得するためには、いくつかの勉強方法があります。具体的な勉強方法は以下の3つです。
- 技術書を購入して学習する
- 問題集を解く
- 検証環境を構築して経験を積む
それぞれの方法について説明します。
技術書を購入して学習する
資格を取得するためには専門的な知識を学ぶ必要があります。そのため、技術書から知識を得ることは非常に重要です。書店で書籍の内容を確認したり、オンラインストアのレビューを参考にしたりして自分に最適な技術書を購入しましょう。
ただし、あまりに専門性が高すぎると資格試験で問われる内容以外の細かな知識を数多く吸収してしまい、いざ試験を受けたときに出題者が問いたい内容を答えられなくなる場合もありますので気をつけましょう。
問題集を解く
何としても資格を取得したい場合は、問題集を購入して何回も解くことをおすすめします。問題集は試験の出題傾向やポイントがコンパクトにまとめられているため、効率よく学習が進められるからです。
学習方法のポイントは、たとえわからなくても問題を解き、間違えた部分を調べて理解を深めることです。問題集以外にもUdemyのようなオンライン形式の学習サイトも多数ありますので、興味のある資格を見つけた際にはぜひ活用してみてください。
検証環境を構築して経験を積む
技術力をアップさせつつ試験問題の意図することを理解する場合は、検証環境を構築して経験を積むのがもっとも効率のよい方法です。体験を通じて得られた知識は理解が深まり、経験を積むことで実務にも活かせるからです。
自宅のPCに検証環境を構築する方法やAWSのようなパブリッククラウドと契約して検証する方法があります。資格取得だけではなく、実務に近い経験を積みたいときにはおすすめの方法です。
まとめ
今回は、「インフラエンジニアに必要な資格5選」と題して、各資格についてご紹介しました。いずれの資格もインフラエンジニアの基礎となる資格で、資格の範囲もネットワーク、OS、データベースと多岐に渡ります。
インフラエンジニアの業務範囲は幅が広いため資格を取得するのは大変ですが、技術志向が強ければ強いほどやりがいがあり、資格取得によるメリットを活かせることでしょう。問題集を何回も解いて実機で検証すれば、理解も深まり効率的に勉強が進められます。
インフラエンジニアとしてスキルアップを図りたいと思ったときには、この記事を参考にしてぜひチャレンジしてみてください。